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9107 川崎汽  |  更新: 2026-05-16 08:10
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03 事業概要

銘柄:川崎汽船(9107) 更新日:2026年5月16日

事業概要(3行サマリー)

川崎汽船は日本の大手総合海運会社で、コンテナ船事業(ONE持分20%)・ドライバルク・エネルギー資源(LNG・タンカー・電力炭)の3セグメントを展開し、全収入の約85%以上を海外から得るグローバル企業。2025/3期は純利益3,054億円と過去最高水準を更新し、ONE経由のコンテナ事業と好調なエネルギー資源セグメントが牽引した。中長期成長ドライバーはエネルギー安全保障需要拡大に伴うLNG船・LPG船フリート拡充と、EV普及による自動車・電力炭輸送の持続的需要増。


セグメント別収益構成(直近決算期:2025年3月期)

セグメント売上高構成比経常利益(※)利益構成比利益率出典
製品物流6,129億円58.5%2,943億円89.2%48.0%D2/F1
ドライバルク3,224億円30.8%136億円4.1%4.2%D2/F1
エネルギー資源1,019億円9.7%49.9億円1.5%4.9%D2/F1
その他108億円1.0%9.68億円0.3%9.0%D2/F1
合計(連結)10,479億円100%3,138億円相当100%

※ セグメント利益はirbank経常利益ベース。連結営業利益1,029億円とは定義が異なる(本社費用・持分法損益・消去が除外されているため乖離が大きい)。製品物流には持分法適用会社ONE社からの経常利益寄与が含まれる。

セグメント利益合計と連結営業利益の乖離(約739億円)は、IFRS/日本基準混在・本社費用控除・消去による構造的なもの。(D2/irbank検証結果)

製品物流の高利益率はONE(Ocean Network Express)の持分法利益が大部分を占めるため。ドライバルク・エネルギー資源は自社運営事業で利益率が低い。


強み・弱み

強み:

弱み:


競争優位の耐久性評価

  1. 持続可能性: 過去5期の営業利益率は177億→789億→842億→1,029億と概ね改善基調。ただし運賃市況連動型で変動が大きい(2024/3期→2025/3期で売上+9.4%・営業利益+22.2%)。ROEは2022/3期のコンテナバブル時に突出し、現在は正常化局面にある。
  2. 競争優位の方向性: ONE出資構造は3社横並びだが、川崎汽船はエネルギー資源向けに資本集約的な設備投資を拡大中(LNG・LPG船)。長期TOC(Time Charter)確保が進めば安定収益基盤が拡大する見込み。
  3. 株価との関係: PBR0.97倍・PER7.2倍(D4)は海運セクターのサイクル安値圏に近い水準。来期純利益が950億円予想(前期比-28.6%)で配当120円維持(利回り約3.96%)であれば、現在株価はやや割安〜適正圏(※AI推定)。

▼ セグメント内訳・設備投資・中計(詳細)

主要製品・サービス(セグメント別)

製品物流(売上58.5%)

ドライバルク(売上30.8%)

エネルギー資源(売上9.7%)

設備投資推移(セグメント別)

製品物流ドライバルクエネルギー資源
2022/3225億153億46億
2023/3340億45億324億
2024/3332億120億400億
2025/3861億354億111億

製品物流・ドライバルクへの設備投資が2025/3期に急増。新造船発注が本格化している。

会社分割(2026年2月〜4月)

2026年2月26日に「ケイラインシップマネージメントホールディングス株式会社」の会社分割を発表・実施(2026/3/31〜4月完了)。船舶管理機能の再編。(D2)

出所:川崎汽船 決算短信・IR資料(F1)、irbank セグメントデータ(D2)。2026年5月16日現在。