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7201 日産自  |  更新: 2026-03-16 23:38
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目次

業界・環境分析 7201 日産自動車

銘柄:日産自動車(7201) 更新日:2026年3月16日


コスト・需要構造分析

原材料・インプットコスト

直接材料だけでなく、その材料の原料(材料の材料)まで上流を掘り下げて記載

材料・部材コスト比率主な調達先上流原料(材料の材料)コスト影響度備考
鉄鋼(ハイテン材含む)約18%日本製鉄・POSCO・宝鋼鉄鉱石(豪州・ブラジル)・原料炭ボディ構造材。軽量化のため高張力鋼板比率上昇
アルミニウム約8%住友軽金属・Novelisボーキサイト(豪州・ギニア産)エンジン・ホイール・パネル用
リチウムイオン電池約12%パナソニック・CATL・エンビジョンAESCリチウム・コバルト・ニッケル・マンガンEV(リーフ・アリア)向け。調達先分散が課題
エンジン・変速機部品約15%デンソー・アイシン・ジヤトコ鋼材・アルミ・銅ICE向け。EV化で比率低下見込み
電子部品・半導体約10%ルネサス・インフィニオン・NXPシリコンウェーハ・希土類ECU・センサー・ADASシステム用
樹脂・ガラス約7%旭硝子・三菱ケミカルナフサ・ケイ砂内装・外装・ウィンドシールド
タイヤ・ゴム約5%ブリヂストン・ミシュラン天然ゴム(タイ・インドネシア産)・合成ゴム
その他部品・加工費約25%

販売・需要構造(供給先)

直接の販売先だけでなく、その先のエンドユーザー(間接需要)まで記載

顧客セグメント直接販売先間接・最終需要先売上比率(目安)需要の安定性
北米個人・法人日産ディーラー(米国・カナダ)個人消費者・法人フリート約42%中(金利上昇で需要変動)
中国市場東風日産(合弁)中国個人消費者約20%低(競合EV台頭で急落)
日本国内日産販売店・レンタカー会社等国内消費者・法人約10%低(軽自動車競合)
欧州欧州ディーラーネットワーク欧州消費者約12%
その他新興国現地代理店・合弁現地消費者約16%

価格・販売量を左右する市場動向

要因現状業界への影響日産への影響方向性
世界自動車生産台数約9,000万台/年(回復)販売台数に直結生産過剰キャパが足かせ
北米金利水準FFレート4.25〜4.50%自動車ローン金利高北米主力市場の需要抑制
中国EV競合BYD・Nio等が日系シェアを侵食日系メーカーの中国シェア急落東風日産の販売台数急減
インセンティブ(値引き)日産は競争力維持のため高水準台あたり採算の悪化利益率圧迫の主因の一つ
HV需要(北米)トヨタHVへの需要集中日産はHVラインアップが手薄市場トレンドへの対応遅れ

マクロ・業界環境分析

景気・需要サイクル

環境要因現状業界への影響日産への影響方向性
国内GDP成長率約1.0〜1.5%国内自動車需要に軽微な影響売上の約10%が国内中立
米国GDP成長率約2.0〜2.5%北米自動車市場全体は底堅い主力市場の需要下支え
中国GDP成長率約4.5〜5.0%成長鈍化・EV市場へのシフト合弁(東風日産)の収益悪化が継続
世界設備投資動向緩やか商用車・フリート需要軽微中立
業界受注残高消化進み正常化値引き競争激化インセンティブコスト上昇
為替:ドル円約150円(円安)輸出型メーカーに追い風北米輸出・現地生産収益の円換算増
為替:ユーロ円約160円欧州売上の円換算増軽微(欧州比率低め)正(小幅)
金利:日本(日銀政策金利)0.5%(引き上げ局面)社債・借入コスト上昇懸念有利子負債多く財務負担増リスク
金利:米国(FFレート)4.25〜4.50%米国自動車ローン金利高北米の需要・インセンティブ圧力

規制・政策環境

政策・規制現状業界への影響日産への影響方向性タイムライン
EU 2035年ICE新車禁止規制維持(一部見直し議論)欧州でEVシフト加速アリア等EV拡充が必要正(EV対応が前提)2035年
米国CAFE規制強化燃費規制の段階的強化HV・EV比率引き上げ圧力HVラインアップ不足が課題逆(短中期)2026年〜
米国IRA(EV税控除)北米製造要件あり北米EV販売補助リーフの北米生産で一部恩恵正(条件次第)実施中
中国NEV規制新エネルギー車比率義務化中国現地メーカー優遇日産の中国EV競争力が不足実施中
日本排ガス・燃費規制国内2030年度燃費基準強化HV・EV化の義務的促進ノートe-POWERで対応中中立〜2030年

業界構造・競合環境

項目内容
業界の主要プレイヤートヨタ、フォルクスワーゲン、ステランティス、現代、ホンダ、GM、フォード、BYD(EV)、日産
日産の市場シェア(国内)約10〜12%(軽自動車含む、三菱自含むアライアンスで約15%)
日産の市場シェア(グローバル)約4〜5%(2024〜2025年で急低下傾向)
業界の参入障壁高い:巨大な設備投資・販売網・安全規制・ブランド構築が必要。ただし中国EVメーカーが急速に台頭
代替技術・製品リスク高い:中国EV(BYD・Nio・Li Auto等)のコスト競争力・技術力が急上昇
サプライチェーンの集中リスク電池(CATL・パナソニック依存)、半導体(特定サプライヤー依存)

業界動向との連動性・相違点

観点業界全体日産相違点・差別化
需要環境EV化・HV化が進行、北米SUV好調HVラインアップ不足で北米競争力が低下。中国では急落トヨタ・ホンダに比べHV展開の遅れが業績格差に直結
価格転嫁力メーカー各社は値上げ基調インセンティブ(値引き)を高水準で維持せざるを得ずブランド力低下により価格転嫁力が業界最低水準
競合との比較中国・韓国勢がEVでコスト優位確立EV先行のリーフ実績あるが、最新世代で競争力不足アリア・次期EVで挽回できるかが分岐点

業界評価サマリー

評価:弱気 — FY2025の純損失-6,709億円は構造的な採算悪化を示しており、中国市場でのシェア回復は短期的に見込みにくい。北米での競争力維持とホンダとの協業深化が最低限の課題だが、構造改革完了には2〜3年を要するとみられる。構造改革の進捗と新型車投入効果が確認されるまでは業績の不透明感が継続する見通し。

出所:業界調査レポート、WebSearch(F6)、会社IRサイト(F5)。2026年3月16日現在。