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6724 エプソン  |  更新: 2026-06-05 03:10
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03 事業概要

銘柄:エプソン(6724) 更新日:2026年6月5日

事業概要(3行サマリー)

セイコーエプソンはインクジェットプリンター・プロジェクター・精密部品を主軸とするグローバル精密技術企業で、売上高約1.41兆円(FY2026/03)の約73%をプリンティングソリューションズ事業が占める。独自のPrecisionCoreプリントヘッド技術とEcoTank方式(タンク式の高利益インク消耗品モデル)により業務用・家庭用インクジェット市場で参入障壁の高い競争優位を構築しており、プリンティングセグメント利益率は12〜14%水準を維持している。2026年3月策定の長期ビジョン「ENGINEERED FUTURE 2035」Phase1(2026〜2028年度)では精密技術を活かした産業領域へ2,800億円を集中投資し、ROIC 8%達成と「プリンター企業」からの事業構造転換が中長期の最重要ドライバー。


セグメント別収益構成(FY2025/03)

セグメント売上高構成比セグメント利益※利益構成比利益率出典
プリンティングソリューションズ9,801億円71.8%1,248億円82.7%12.7%F1
ビジュアルコミュニケーション2,038億円14.9%290億円19.2%14.2%F1
マニュファクチャリング関連・ウエアラブル1,815億円13.3%△32億円▲1.8%F1
合計(連結)13,629億円100%751億円(連結営業利益)100%5.5%D4

※セグメント利益はIFRS事業別集計値(合計約1,506億円)。コーポレート費用・消去△755億を差し引いた連結営業利益は751億円。プリンティングが利益の83%を独占し、マニュファクチャリング関連は赤字継続(FY2024も△15.8億)。FY2026/03(最新期)のセグメント別データはirbank未更新のため上表はFY2025/03ベース。

FY2026/03(通期)連結:売上14,133億円(+3.7%)、営業利益495億円(▲34.0%)。のれん減損259億円(Fiery買収)が特殊要因として営業利益を大幅圧縮。出典: F2


強み・弱み

強み:

弱み:


競争優位の耐久性評価

  1. 持続可能性: プリンティング単体の利益率12%台は安定しているが、連結ベースはのれん減損・マニュファクチャリング赤字の重しで営業利益率3〜5%台に低迷(D4・F2)。FY2027/03は一過性減損の剥落で営業860億円(利益率5.9%)回復見込みだが、構造的な改善スピードは緩慢。
  2. 競争優位の方向性: プリンティング技術では優位性を維持するが、市場縮小で「優位性の価値」は逓減。成長領域(産業用精密部品・医療・スマートグラス)ではPhase1投資(2,800億円)の成否が2028年までの評価軸。産業領域売上比率を現状33%→2035年50%に引き上げる計画。
  3. 株価との関係: PBR 1.20倍・PER 14.9倍(D4)。ROE低下局面ではあるがFY2027の大幅増益回復(純利590億、+224%)が株価に先行して織り込まれている可能性がある(※AI推定)。ROIC 8%達成が確認されれば再評価余地あり。

▼ セグメント内訳・地域別・中計(詳細)

主要製品・サービス(セグメント別)

地域別売上(概算・※AI推定)

中期経営計画(ENGINEERED FUTURE 2035 Phase1:2026〜2028年度)

出所:irbank.net セグメントページ(F1)、prices.db fundamentals(D4)、マイナビニュース決算記事(F2)。2026年6月5日現在。