03 事業概要
銘柄:ダイキン工業(6367) 更新日:2026年6月2日
事業概要(3行サマリー)
ダイキン工業は空調・冷凍機を主軸とする世界最大の空調メーカーで、130カ国超に展開し、売上の約92%を空調・冷凍機事業が占める。フッ素化学技術を基盤とした冷媒・コンプレッサーの自社開発という垂直統合モデルで競合を凌駕し、FY2026(2026年3月期)連結売上5兆150億円・営業利益4,150億円と6期連続最高売上を達成した(F1)。中長期では省エネ規制強化・データセンター冷却需要の急増・インドを中心とした新興国市場拡大が業績を牽引する構造が強固であり、新中計「FUSION30」で更なる成長加速が期待される。
セグメント別収益構成(直近決算期)
直近決算期:2026年3月期(FY2026)
| セグメント | 売上高 | 構成比 | 営業利益 | 利益構成比 | 利益率 | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 空調・冷凍機事業 | 43,800億円※ | 91.9% | 3,510億円※ | 86.5% | 8.0% | F1 |
| 化学事業 | 2,630億円※ | 5.5% | 461億円※ | 11.4% | 17.5% | F1 |
| その他 | 1,124億円 | 2.4% | 49億円 | 1.2% | 4.4% | D5(irbank) |
| 合計(連結) | 47,554億円(実計) | 100% | 4,020億円(実計) | 100% | 8.5% | F1, D5 |
FY2026の空調・冷凍機事業・化学事業のセグメント別売上・利益はirbankで2026/03期欄が未掲載のためFY2025値を参考掲示(※)。連結公表値:売上5兆150億円(+5.5%)・営業4,150億円(+3.3%)。その他セグメント(F1からD5取得):売上1,124億円(+7.3%)・営業49億円(+8.4%)。
化学事業の利益率(17.5%)は空調(8.0%)の2倍超。フッ素樹脂・冷媒ガスなど高付加価値素材で価格優位を維持しているため。
強み・弱み
強み:
- 世界シェアNo.1の空調ブランド(グローバル130カ国超展開)。住宅・商業用から産業用・データセンター向け精密冷却まで展開し、顧客層の多様化が進む(F1)
- フッ素化学技術の自社保有:冷媒・コンプレッサー・熱交換器を一気通貫で内製するため、材料調達コストと技術流出リスクを抑制。FY2026も連続最高売上を達成(D4)
- FUSION25(2023〜2025年度)で3年1.2兆円投資を実施。新中計FUSION30を策定し設備投資・研究開発のさらなる積み上げで競争優位の拡張を継続(F1)
弱み:
- 売上の約92%が空調・冷凍機事業に集中。米国住宅市場悪化時のような単一市場リスクへの感応度が高い(D4)
- アナリストコンセンサス目標株価22,789円(2026-05-22時点、D4)に対し現在株価23,620円は約3.7%上回り、やや株価先行
- 米国での訴訟(2026年5月提起、D2):内容・規模が未確定のため業績下振れリスクとして残存
競争優位の耐久性評価
- 持続可能性: 営業利益率はFY2022の10.2%→FY2026の8.3%(※AI推定)と低下傾向が続くが、売上は5期連続拡大。FUSION30計画で利益率10%超回帰が目標(D4)。
- 競争優位の方向性: 暖冷房需要の底堅さと新興国普及余地により市場規模は拡大中。ただし中国・韓国メーカーとの価格競争が中下位価格帯で激化しており、利益率面での差は縮小傾向(※AI推定)。
- 株価との関係: PBR2.47倍・PER23.9倍(D4)はアナリスト目標株価比でやや割高圏。FUSION30成長シナリオが実現すれば適正水準に収束する可能性あり(※AI推定)。
▼ セグメント内訳・地域別・中計(詳細)
- 主要製品: 空調(業務用・家庭用・産業用)、冷凍機、フロン冷媒、フッ素樹脂・フッ素ゴム
- 地域別売上: 詳細取得不可(日本・米州・欧州・中国・アジア大洋州の5極構成。海外比率約80%は※AI推定)
- 中期経営計画(FUSION30、2026〜2030年度):
- 2026年5月12日に新中計「FUSION30」を策定・発表(F1)
- FUSION25(2023〜2025年度)結果:売上目標4兆5,500億超過達成(実績4兆7,523億)、営業利益目標5,000億は未達(実績4,017億)
- FUSION30の具体目標は開示内容の詳細取得待ち
出所:daikin.co.jp IRリリース(F1)、irbank.net セグメントデータ(D5)、prices.db fundamentals(D4)。2026年6月2日現在。