03 事業概要
銘柄:しずおかFG(5831) 更新日:2026年5月18日
事業概要(3行サマリー)
しずおかフィナンシャルグループ(しずおかFG)は、静岡銀行・清水銀行・静岡中央銀行を中核とする地方銀行持株会社で、静岡県を主要地盤に東海・首都圏へも展開する大手地銀グループである。静岡県内での圧倒的顧客基盤(トヨタ系サプライヤー・スズキ・ヤマハ等製造業との深い取引)と銀行・リース・コンサルティングを組み合わせたグループ完結型サービスが独自の強みであり、2026年3月期の経常利益は1,302億円(前期比+27.7%)と2期連続最高益を達成した。中長期の成長ドライバーは、日銀金利正常化による資金利益の持続拡大に加え、2026年3月に基本合意した名古屋銀行との経営統合(2028年4月めど)による総資産22兆円規模の広域地銀グループ形成にある。
セグメント別収益構成(直近決算期)
直近決算期はFY2026(2026年3月期)。irbank取得データより。
| セグメント | 経常収益 | 構成比 | 経常利益 | 利益構成比 | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|
| 銀行業 | 2,947億円(FY2025実績) | 約84% | 950億円(FY2025) | 約73% | D1/irbank |
| リース業 | 325億円(FY2025実績) | 約9% | 17.5億円(FY2025) | 約1% | irbank |
| その他 | 141億円(FY2025実績) | 約4% | 415億円(FY2025) | ─ | irbank |
| 合計(連結) | ─ | ─ | 1,302億円(FY2026) | 100% | WebSearch |
※FY2026セグメント詳細は未開示(irbankは銀行業・リース業のFY2026個別値を未掲載)。上表のセグメント個別値はFY2025実績。連結経常利益1,302億円はFY2026通期確定値(F1/WebSearch)。
※「その他」経常利益がFY2024に606億円と突出するのは子会社売却・一時益等が含まれるためと推定(※AI推定)。
※セグメント利益合計と連結経常利益の乖離は、本社費用・セグメント間消去が除外される構造上のもの。脚注に明記([WARN]対応)。
強み・弱み
強み:
- 静岡銀行は静岡県内の預金・貸出シェアで首位級を維持。競合地銀が限定的で参入障壁が高い
- トヨタ系サプライヤー・スズキ・ヤマハ等の主要製造業との長年の取引基盤があり、設備投資融資・事業承継コンサルの深い浸透が収益の安定性を担保している
- 日銀利上げ局面で貸出利ザヤが直接改善。FY2026経常利益+27.7%はその恩恵の直撃を表す
弱み:
- 静岡県の人口減少・高齢化が長期的な市場縮小リスクとなっており、融資需要の自然増を見込みにくい
- デジタルバンク・フィンテックとの競合が住宅ローン・決済領域で進行中。若年顧客の流出リスク
- 名古屋銀行との統合交渉(2028年めど)はシナジー実現に時間がかかり、統合コスト・システム統合リスクを伴う
競争優位の耐久性評価
- 持続可能性: 過去3期(FY2023〜FY2025)の経常利益は524→1,020→1,020→1,302億円と継続的に拡大。日銀の追加利上げが続く限り資金利益の増加が持続し、ROE 8〜9%台の維持は可能とみられる(※AI推定)
- 競争優位の方向性: 地域密着による地盤は安定しているが、デジタル化の遅れがある場合は都市型フィンテックへのシェア流出が拡大しうる。名古屋銀行統合による東海圏カバレッジ拡大で地銀業界内での相対的優位は拡大方向
- 株価との関係: PER 23.3倍・PBR 1.33倍(2026年5月15日時点、D4)。過去3〜4年の収益成長(EPS:73→93→104→136円)に対してPBRは1.26〜1.36倍圏。利益成長の持続と名古屋銀行統合への期待を織り込んでおり、適正〜やや割高圏(※AI推定)
▼ セグメント内訳・地域別・中計(詳細)
主要事業・子会社構成:
- 銀行業(コア): 静岡銀行(預金残高約12兆円超)、清水銀行、静岡中央銀行
- リース・その他: 東京ガスリース(2026年1月子会社化でリース事業強化)、するが信用保証、するがテック証券
地域別売上構成(概算、※AI推定):
| 地域 | 構成比 |
|---|---|
| 静岡県内 | 約70% |
| 首都圏(東京・神奈川等) | 約20% |
| 東海・関西・その他 | 約10% |
第2次中期経営計画(2026年4月発表):
- 計画期間・目標数値は2026年4月20日に開示(具体値は未取得。F1 WebSearch要)
- 名古屋銀行経営統合(2028年4月めど)を前提とした広域化戦略が柱
- 2期連続最高益(FY2026実績)を踏まえ、さらなる利益拡大目標を設定とみられる(※AI推定)
出所:irbank セグメントデータ(D1)、WebSearch(F1)、D4 fundamentals。2026年5月18日現在。