03 事業概要
銘柄:サイバーエージェント(4751) 更新日:2026年5月27日
事業概要(3行サマリー)
日本最大規模のインターネット総合事業者で、インターネット広告・ゲーム・動画メディア(ABEMA)の3本柱を展開する。FY2025にゲームセグメントが営業利益601億円(利益率28%)を計上し、ウマ娘IPを核とした高収益構造を確立した上、2Q FY2026(上期中間)でゲーム事業OP +106%・全体OP +79.8%と利益モメンタムが加速中。ABEMA黒字定着・ゲーム海外展開本格化・インターネット広告でのAI活用深化が中期の三大成長ドライバーとなっている。
セグメント別収益構成(FY2025 / 2025年9月期)
| セグメント | 売上高 | 構成比 | 営業利益 | 利益構成比 | 利益率 | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| インターネット広告 | 4,388億円 | 50.2% | 176億円 | 21.1% | 4.0% | F1 |
| ゲーム | 2,164億円 | 24.8% | 601億円 | 72.0% | 27.8% | F1 |
| メディア&IP | 2,172億円 | 24.9% | 73億円 | 8.7% | 3.4% | F1 |
| 投資育成 | 17億円 | 0.2% | ▲15億円 | ─ | ─ | F1 |
| 合計(セグメント計) | 8,741億円 | 100% | 835億円 | 100% | 9.6% | |
| 連結(調整後) | 8,740億円 | 717億円 | 8.2% | D4 |
※セグメント利益はirbank表示値。連結営業利益717億円との差(▲118億円)は本社費用・セグメント間調整によるもの。
ゲームとインターネット広告の利益率格差(28% vs 4%)は事業モデルの差異(ゲームはIPライセンス、広告は人件費・媒体費先行)による。
2Q FY2026(上期累計)セグメント動向(F1)
| セグメント | 上期売上高 | YoY | 上期営業利益 | YoY |
|---|---|---|---|---|
| インターネット広告 | 2,423億円 | +3.0% | 113億円 | ▲6.5% |
| ゲーム | 1,322億円 | +47.4% | 386億円 | +106% |
| メディア&IP | 1,041億円(※推計) | ─ | 103億円(ABEMA黒字) | ─ |
| 投資育成 | 2億円 | ▲62.6% | ▲8億円 | ─ |
| 連結合計 | 4,786億円 | +13.6% | 525億円 | +79.8% |
※メディア&IP売上は連結合計とその他セグメント差額から推計。出典: F1(WebSearch 2026-05-27)
強み・弱み
- 強み:
- 国内最大規模のインターネット広告代理店(売上高約4,400億円、主要デジタルPF全域でNo.1クラス)
- ウマ娘IPによるゲーム高収益:営業利益率28%、年間601億円(FY2025)を中核タイトルが主導
- ABEMA:開局10年目に初の通期黒字化達成。上期で103億円の黒字を計上し定着傾向(F1)
- 広告×メディア×ゲームの循環(ABEMA視聴者→ゲームユーザー→広告ターゲティング強化)
- 弱み:
- インターネット広告の利益率が低い(4%)。2Q上期では前年比▲6.5%減益と短期逆風あり
- ゲーム収益のウマ娘1タイトル依存度が高く、新タイトル不発時の下方リスク大
- 投資育成セグメントが赤字継続(▲8億円)。回収可否の見通しが不透明
競争優位の耐久性評価
- 持続可能性: 営業利益率はFY2023の3.1%からFY2025の8.2%まで2期連続回復し、FY2026上期時点でも同ペース継続。ウマ娘IPのライフサイクルと海外展開の成否が最大変数。
- 競争優位の方向性: ABEMA通期黒字化達成でIP創出サイクルが本格稼働。民放系VOD・Dアニメ等との差は拡大傾向。ゲームの海外展開加速がさらなる差別化につながる可能性。
- 株価との関係: PER 26倍・PBR 3.68倍(D4)。ROE 17%(FY2025実績、D4換算)に対してバリュエーションはやや割高だが、ABEMA黒字定着という構造変化を先取りした水準として合理的範囲(※AI推定)。
▼ セグメント内訳・地域別・中計(詳細)
- ゲーム: ウマ娘プリティーダービーが主力。FY2026上期は海外好調で売上高+47.4%増。北米版映画公開・グローバルIPとして本格化中
- メディア&IP: ABEMA(無料動画配信)・アニメ制作・WINTICKETなどが重層的に収益を積み上げ、FY2025に開局10年で初の通期黒字化達成
- インターネット広告: Ameba(SNS)、CADi(デジタル広告)、クリエイティブ制作など。FY2026上期は大型顧客の影響で減益傾向だが2Qは回復基調
- 地域別: 売上のほぼ国内中心。ゲームIPの海外展開は初期段階(※AI推定)
- 中計: 公式な数値目標は未公表。「メディア×IP×広告のシナジー深化」「ゲーム海外展開」「ABEMA広告収入拡大」が戦略軸
出所:irbank.net/4751/segment(F1)、WebSearch(F1)、D4(prices.db fundamentals)。2026年5月27日現在。