← 一覧
03_biz
4324 電通グループ  |  更新: 2026-05-27 03:03
🖨 印刷

03 事業概要

銘柄:電通グループ(4324) 更新日:2026年5月27日

事業概要(3行サマリー)

電通グループは東京証券取引所プライム上場の総合広告・マーケティングサービス会社で、日本・EMEA・Americas・APACの4地域セグメントで世界140か国以上に展開する。日本セグメントが調整後セグメント利益の52.7%を単独で担い(利益率19.9%)、国内広告市場での圧倒的なシェアと高収益がグループ全体の収益基盤を支えている。中長期の成長ドライバーは海外事業の構造改革(International Business Restructuring)完了による採算改善と、データ企業Merkleを中核としたパーソナライゼーション・DXコンサルティングへのサービス高付加価値化。


セグメント別収益構成(2025年12月期)

セグメント利益はIFRS調整後ベース(のれん減損4,026億円・構造改革費用を除く)。連結営業損失-2,892億円とは定義が異なる。

セグメント売上高構成比セグメント利益※利益構成比利益率出典
日本6,083億円42.6%1,211億円52.7%19.9%F1
Americas3,697億円25.9%723億円31.4%19.6%F1
EMEA3,384億円23.7%338億円14.7%10.0%F1
APAC1,122億円7.9%27億円1.2%2.4%F1
合計(セグメント)14,286億円100%2,299億円100%16.1%

※IFRS調整後セグメント利益ベース。のれん減損・構造改革費用等を除く。連結売上高14,352億円との差額66億円は調整・消去分。

連結営業損失-2,892億円(調整後営業利益は別途1,725億円・マージン14.4%)。

APACの利益率2.4%は日本・Americasの約20%と比較して著しく低く、同地域の事業再構築の遅れと売上収縮(前年比-8.6%)が背景にある。


強み・弱み

強み:

弱み:


競争優位の耐久性評価

  1. 持続可能性: 調整後営業利益率14.4%(FY2025)は維持されており、FY2026 1Qでは12.8%に回復中(のれん減損なしの会計ベース)。実態ビジネスの競争力は保たれているが、のれん減損が3期連続(FY2023-2025)で発生したことは海外M&Aの規律欠如を示している。
  2. 競争優位の方向性: WPP・Publicisなど競合がAI・データ活用で積極投資する中、電通グループは国内圧倒的基盤を強みとしながらも国際的競争力回復が焦点。構造改革の成否が今後3年の優位性を決定する局面にある。
  3. 株価との関係: FY2026会社予想EPS 527円を前提とすれば株価3,064円はPER約5.8倍(※AI推定)と大幅割安。アナリスト目標株価3,282円との乖離は縮小傾向にあるが、追加減損発生時は評価が大きく下振れるリスクを内包している。
▼ セグメント内訳・地域別・中計(詳細)

出所:irbank.net セグメントデータ(F1)、WebSearch(F2)。2026年5月27日現在。