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2413 エムスリー  |  更新: 2026-06-22 23:45
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目次

2413 - エムスリー

作成日: 2026年06月22日


目次


① 株価指標・テクニカル

01 株価指標・テクニカル

銘柄:エムスリー(2413) 更新日:2026年6月19日

株価チャート(1年)

chart

マクロ環境

更新: 2026-06-19

指標前日比前日比%1M騰落MA25乖離
日経平均71,169.04+115.5+0.16%+17.54%+8.28%
TOPIX4,068.18+54.9+1.37%+6.32%+3.91%
S&P5007,500.58+80.5+1.08%+1.32%+0.38%
USD/JPY161.18-0.16-0.10%+1.31%+0.83%
米10年債利回り4.45%-0.036-0.80%-3.72%-1.31%
金先物4,160.30-63.2-1.50%-8.62%-5.50%
全指標・テクニカル詳細(クリックで展開)
カテゴリ指標前日比前日比%1W1M3MRSIMA25乖離MA200乖離MACD
日本株日経平均71,169.04+115.5+0.16%+7.80%+17.54%+33.34%71 (過熱)+8.28%+32.84%+
日本株TOPIX4,068.18+54.9+1.37%+6.21%+6.32%+9.44%65+3.91%+15.39%+
先物CME日経先物71,510.00-400.0-0.56%+6.20%+17.36%+35.22%68+7.84%+30.13%+
米国株NYダウ51,564.70+72.1+0.14%+1.41%+3.78%+11.55%59+1.65%+7.08%+
米国株S&P5007,500.58+80.5+1.08%+1.44%+1.32%+13.22%55+0.38%+8.66%-
米国株NASDAQ26,517.93+496.3+1.91%+2.74%+1.64%+19.71%56+0.66%+12.70%-
欧州株FTSE10010,399.70-108.9-1.04%+0.93%+2.26%-0.04%51+0.28%+3.83%+
欧州株DAX25,026.80+92.1+0.37%+3.38%+2.96%+6.49%58+1.02%+3.42%-
アジア株上海総合4,090.48-17.6-0.43%+2.60%-0.99%+0.68%52+0.24%+2.41%+
アジア株ハンセン23,924.81-387.3-1.59%-1.34%-6.82%-8.07%33-4.92%-7.96%-
為替EUR/JPY184.66-0.23-0.13%-0.38%-0.22%+0.71%44-0.32%+1.19%-
為替GBP/JPY212.83-0.23-0.11%-0.91%-0.15%+0.28%40-0.67%+1.51%-
為替USD/JPY161.18-0.16-0.10%+0.66%+1.31%+1.44%69+0.83%+3.08%+
債券米5年債利回り4.22%+0.012+0.28%+0.84%-1.29%+9.40%55+0.41%+10.90%-
債券日本国債ETF2,027.00-6.00-0.30%+0.35%+2.27%-2.74%51+0.58%-3.48%+
債券米10年債利回り4.45%-0.036-0.80%-0.27%-3.72%+4.51%47-1.31%+5.69%-
債券米30年債利回り4.90%-0.074-1.49%-1.01%-4.78%+0.41%39-2.49%+1.71%-
コモディティBrent原油80.30+0.92+1.16%-8.05%-27.25%-26.09%28 (冷却)-13.37%+0.71%-
コモディティWTI原油76.41+0.82+1.08%-9.98%-26.21%-20.52%28 (冷却)-14.46%+1.78%-
コモディティ金先物4,160.30-63.2-1.50%-1.30%-8.62%-9.57%36-5.50%-7.29%-
株価概況
項目出典
現在株価(終値)1,628円D1(2026-06-19)
前日比-6.0円D1
前日比%-0.37%D1
移動平均25日1,516円D1
移動平均75日1,549円D1
移動平均200日1,928円D1
ボリンジャーバンド上限1,718円D1
ボリンジャーバンド下限1,314円D1
ボリンジャーバンド位置1.11D1
RSI(14)63.7D1
PER22.7倍D1
PBR2.91倍D1
ROE10.7%D1
配当利回り1.29%D1
EPS(予想)71.65円D1
空売り比率0.89%D3(2026-05-22)
アナリスト目標株価2,136円(現在比 +31.2%)D2(2026-05-22)
アナリストコンセンサス買いD2
1M騰落+14.5%D1
3M騰落-2.2%D1
6M騰落-26.4%D1
モメンタムスコア4.8 / 10D1
テクニカルスコア5.3 / 10D1
ゴールデンクロス(直近30日)D1
デッドクロス(直近30日)D1
移動平均200日比較D1

RSI(14): 30以下=売られ過ぎ、70以上=買われ過ぎ

BBσ(ボリンジャーバンドσ位置): 0=MA中心、±2=バンド境界、バンド外も表現。+1.2σ以上で高位

モメンタムスコア / テクニカルスコア: 各種シグナルを0〜10点で評価。モメンタム=騰落率ベース、テクニカル=移動平均・RSI・ボリンジャーバンドベース

ゴールデンクロス / デッドクロス: 移動平均25日が移動平均75日を上抜け/下抜けた直近30日以内の日付(なければ ─)

空売り比率: karauri.net 最新週次データ

③ 事業概要

03 事業概要

銘柄:エムスリー(2413) 更新日:2026年5月19日


事業概要(3行サマリー)

国内医師の約9割(34万人超)が登録する医療従事者専門サイト「m3.com」を核に、製薬会社向けデジタルマーケティング支援・治験支援・医師転職支援・病院向けSaaS・調剤薬局向けサービスをグローバルで展開するヘルスケアITプラットフォーム企業であり、グローバルで700万人超の医師登録数を持つF5。製薬会社のMR(医薬情報担当者)をデジタルチャネルで代替するメディカルプラットフォームセグメントが営業利益率38.7%(FY2025/03期実績)と高水準を維持し、競合(メドピア、メドレー)の利益率を大幅に上回る構造的優位を持つD2。FY2026通期では売上3,514億円(前期比+23.3%)・営業利益735億円(+16.8%)と増収増益を達成し、FY2027も売上4,000億円・営業利益800億円を会社予想とする成長継続フェーズにあるF1。


セグメント別収益構成(FY2025/03期 通期実績・irbank取得)

セグメント売上収益構成比営業利益利益率出典
メディカルプラットフォーム882億円31.0%341億円38.7%D2
ペイシェントソリューション─(統合途上)
キャリアソリューション470億円16.5%54.2億円11.5%D2
エビデンスソリューション209億円7.3%56.6億円27.1%D2
サイトソリューション219億円7.7%8.24億円3.8%D2
海外事業805億円28.3%147億円18.3%D2
エマージング事業23.6億円0.8%10億円42.5%D2
合計(連結)2,849億円100%630億円22.1%D4

注:FY2026/03通期の連結実績は売上3,514億円・営業利益735億円(F1)。セグメント別詳細(FY2026通期)は未取得のため、上表はFY2025/03期データ(irbank)を参考値として記載。FY2026でペイシェントソリューションが売上+159.5%と急拡大(F1)。

セグメント利益上位3件合計(海外147+MP341+エビデンス56.6≒544億)、連結営業利益630億との乖離は損益帰属調整等による。


セグメント内訳

メディカルプラットフォーム(最高利益率セグメント・約39%)

ペイシェントソリューション(急成長・低利益率セグメント)

海外事業(FY2025/03: 805億円、利益率18.3%)

エビデンスソリューション(利益率27.1%)

キャリアソリューション(利益率11.5%)

サイトソリューション(SMO事業、利益率3.8%)


中期経営計画(最新)


強み・弱み

強み:

弱み:


競争優位の耐久性評価

  1. 持続可能性: FY2022〜FY2026の5期で売上は2,082億円→3,514億円へ成長したが、営業利益率はFY22 30.6%→FY26 20.9%へ低下傾向(D4/F1)。コア事業(メディカルプラットフォーム)の利益率38.7%(FY25/03)は維持されており、ペイシェントソリューションの統合コストによる希薄化が主因で構造的悪化ではない(D4/D2)。
  1. 競争優位の方向性: 国内医師カバレッジ90%という参入障壁は維持されており、競合(メドピア・メドレー)との利益率差は縮小していない。ただし海外事業での減損は海外プラットフォームの競争優位の弱さを示す可能性がある(F1)。
  1. 株価との関係: 直近株価1,355円(2026年5月18日)に対してアナリスト目標株価2,141円(買い、D1)。PERは約18.9倍(D1)でFY2026業績回復を部分的に織り込んだが、アナリスト目標株価と現在株価の乖離(▲37%)は依然大きく、業績モメンタムが改善すれば割安圏(※AI推定)。
▼ 競合比較・地域別(詳細)
企業売上(億円)営業益率特徴出典
エムスリー(2413)3,514(FY26実績)20.9%国内医師90%カバー、プラットフォーム独占F1/D4
メドピア(6095)〜7〜10%(※AI推定)医師向けコミュニティ、規模小※AI推定
メドレー(4480)〜10〜13%(※AI推定)医療機関向け人材・SaaS※AI推定

地域別売上構成:国内と海外の分割比率の詳細は未取得。海外売上(FY25/03)は805億円(売上比28.3%)。

出所:エムスリー株式会社IR資料(F5)、irbank(D2)、WebSearch(F1)、prices.db fundamentals(D4)。2026年5月19日現在。

④ 業績分析

04 業績分析

銘柄:エムスリー(2413) 更新日:2026年5月19日 直近決算:2026年3月期(通期)


業績評価サマリー

  1. モメンタム評価: FY2026通期で売上+23.3%・営業利益+16.8%・純利益+21.3%と増収増益を達成(F1)。ただし、主力のメディカルプラットフォームの成長率は1桁台前半にとどまり、全体成長はペイシェントソリューション(+159.5%)のM&A効果に依存している。
  2. 質の評価: IFRS基準のため営業CFとの直接比較は未確認(─)。FY2026 3Q単独では関係会社株式売却益41億円の一時益を含んでおり、実力ベースは公表値よりやや低い(D2)。純利益491億円(+21.3%)はガイダンス(450億円)を上回る着地(F1)。
  3. アナリスト乖離: 会社予想純利益450億円に対して実績491億円と9%上振れ。FY2027会社予想(営業利益800億円)に対してアナリストコンセンサスは「買い」・目標株価2,141円(D1)。現株価(1,355円)はアナリスト目標株価を37%下回り、業績回復に対して市場の評価は慎重。

過去5期 業績推移

指標FY2022(22/3)FY2023(23/3)FY2024(24/3)FY2025(25/3)FY2026(26/3)直近出典
売上高(億円)2,0822,3082,3892,8493,514D4/F1
前年比+10.8%+3.5%+19.3%+23.3%D4/F1
営業利益(億円)638720644630735D4/F1
営業利益率30.6%31.2%27.0%22.1%20.9%D4/F1
純利益(億円)638490453405491D4/F1
EPS(円)94.172.266.759.6─(※AI推定70超)D4/※AI推定
ROE
配当(円)1619212121D4

注:EPS予想が全5期同値72円と表示されているのはD4更新未反映([WARN])。実績EPSは各期の純利益/株式数から推計。FY2026 EPSは未確認のため※AI推定扱い。ROEはD4では取得不可(─)。


業績見通し

D4のEPS予想は全期同値72円([WARN] 更新未反映)のため参考値扱い。実際の業績はWebSearch(F1)で補完。

FY2027会社予想アナリスト予想(コンセンサス)乖離
売上高4,000億円(+13.8%)─(未取得)
営業利益800億円(+8.8%)─(未取得)
EPS

アナリストコンセンサス:「買い」、目標株価2,141円(D1、2026年5月15日時点)。現株価(1,355円)との乖離率は+58%。ポジティブ乖離。


▼ 直近Q詳細 / セグメント別業績 / CF推移 / ガイダンス達成率

FY2026通期セグメント別成長率(概要)

セグメント前期比成長率主な要因出典
ペイシェントソリューション+159.5%(売上)・+226.0%(利益)エラン連結化・M&A統合効果F1
メディカルプラットフォーム成長率1桁台前半(詳細未確認)スポット型案件の回復限定的D2/F1
海外事業─(減損損失を計上)海外プラットフォームの収益性課題F1
エビデンス・キャリア・サイト全セグメント増収詳細未取得F1

ガイダンス達成率

決算期期初予想(営業利益)実績達成率出典
FY2024(2024/3)644億円D4
FY2025(2025/3)630億円D4
FY2026(2026/3)700億円(期初)735億円105.0%D2/F1

FY2026はガイダンス700億円を735億円で上回る着地(上方修正なし→最終的にアップサイドで着地)。

一時項目・正常化利益

出所:D4(prices.db fundamentals)、F1(WebSearch: 通期決算報道)、D2(ir.db IR記事)。2026年5月19日現在。

⑤ 業界・競合環境

05 業界・環境分析

銘柄:エムスリー(2413) 更新日:2026年3月23日

最重要構造ドライバー:製薬会社の国内デジタルMR化(eプロモーション)浸透度と、MR削減トレンドの持続性が、エムスリーの主力事業(メディカルプラットフォーム)の収益性を最も左右する。


業界サイクル・構造変化の現在地

業界サイクルの現在地:

判断軸現状根拠(出典付き)
サイクル位置拡大中(構造的成長期)MR人員の継続的削減(製薬大手は2016年比で20〜30%以上削減推定)とデジタルMRへのシフトが不可逆的に進行(※AI推定)
バックログ・在庫水準該当なし(サービス業)
価格転嫁の方向横ばい〜緩やか上昇製薬会社のデジタルマーケ予算は増加傾向だが、スポット型案件の増減が変動要因(D2/F6)

今まさに起きている構造変化(TOP 2):

  1. 製薬会社のGLP-1医薬品・ADC(抗体薬物複合体)の販売競争激化: 2025〜2026年にかけてノボノルディスク・イーライリリーのGLP-1製剤の日本市場参入、国内製薬大手のADC製品上市が相次いでいる。新製品上市期にはエムスリーのスポット型案件(ローンチ支援)が一時的に増加するが、スポット依存のため大型製品の枯渇期に収益が落ち込むという構造的課題がある。これがFY2026 3Qで「スポット型案件が前年同期比1桁台前半の成長率にとどまった」要因と整合する(D2/※AI推定)
  2. 生成AI・AIエージェントによる医療情報提供の代替リスク: 製薬会社がChatGPTやAIチャットボットを活用して医師への情報提供を自社完結させる動きが2024〜2025年から実証段階に入っており、中期的にはエムスリーの仲介プラットフォームとしての必要性を脅かす可能性がある。ただし規制面(医薬品の適応外プロモーション規制)の壁が高く、即時的な代替は困難(※AI推定/F6)

コスト・需要構造分析

原材料・インプットコスト

材料・部材コスト比率主な調達先上流原料コスト影響度出典
人件費(エンジニア・医師対応スタッフ)社内採用市場─(労働市場タイト)※AI推定
システムインフラ(AWS等クラウド)AWS・GCP等電力・半導体※AI推定
M&A関連のれん償却買収先企業中(IFRS規定外)※AI推定

プラットフォームビジネスのため原材料コストは限定的。主なコストは人件費とシステムインフラ費用。

販売・需要構造(供給先)

顧客セグメント直接販売先間接・最終需要先売上比率需要の安定性出典
製薬会社(大手・中外・アステラス等)製薬マーケ部門処方医師約30%超(メディカルPF主体)中(スポット型依存)F6/※AI推定
製薬会社(治験スポンサー)開発部門臨床試験参加患者高(長期契約)※AI推定
医療機関・調剤薬局経営者層患者急拡大中(M&A)F6
医療従事者(医師・薬剤師)個人─(会員収益は限定)高(会員サービス)※AI推定

価格・販売量を左右する市場動向

要因現状業界への影響エムスリーへの影響方向性出典
製薬会社のMR削減継続大手製薬各社がMR人員を継続削減デジタルチャネルへの予算シフト促進プラットフォーム需要増※AI推定
新薬ローンチスケジュール(スポット需要)GLP-1・ADC等の競合激化ローンチ期に集中スポット案件変動要因変動※AI推定
医療DX推進政策(電子カルテ義務化等)2024年以降段階的推進医療ITへの国の予算増加SaaS・サイトソリューション需要増※AI推定

コスト・需給環境サマリー

コスト・需給評価:改善(プラットフォームコスト)× 変動(製薬マーケ需要)

製薬会社のMR人員削減は不可逆的なコスト構造シフトであり、エムスリーへの需要は構造的に増加傾向にある。一方で、メインの収益源がスポット型案件であるため、大型新薬のローンチスケジュールに収益が連動する変動リスクが残る(D2/F6)。


マクロ・業界環境分析

景気・需要サイクル

環境要因現状(WebSearch取得)業界への影響エムスリーへの影響方向性出典
国内GDP成長率─(取得失敗)内需サービス業への間接影響軽微中立
米国GDP成長率─(取得失敗)海外製薬会社の予算に間接影響軽微中立
中国GDP成長率─(取得失敗)軽微軽微中立
世界設備投資動向─(非製造業のため関係薄)中立
業界受注残高該当なし(サービス業)
為替:ドル円約150.3〜159.2円(2026年3月時点)医療IT国内主体のため限定的海外事業の円換算収益に影響やや逆F6
為替:ユーロ円100円=0.543ユーロ(2026年3月23日)欧州事業の円換算に影響欧州医師プラットフォームへの影響やや逆F6
金利:日本(日銀政策金利)0.75%(2025年12月から据え置き)高PER株のバリュエーション圧迫株価バリュエーション(PER約40倍)への逆風F6
金利:米国(FFレート)3.5〜3.75%(2026年3月 据え置き)グローバルリスク資産バリュエーション圧迫高PER銘柄として売り圧力F6

規制・政策環境

政策・規制現状業界への影響エムスリーへの影響方向性タイムライン出典
医療DX推進(電子カルテ義務化・マイナ保険証)段階的推進中(2024〜2026年)医療IT全般に追い風SaaS・在宅医療DX関連(ペイシェントソリューション)にプラス2024〜2027年※AI推定
医薬品プロモーションコード規制厳格化傾向(特定疾患への直接広告規制)デジタルMRへの代替需要を下支え規制に準拠したプラットフォームとして優位性維持継続的※AI推定
薬価改定(2年に1回)2026年度改定予定製薬会社の利益圧縮 → マーケ予算削減リスクスポット型案件に間接的な逆風リスクやや逆2026年4月※AI推定

業界構造・競合環境

競争圧力(ポーターの5力)強度主な根拠出典
① 既存競合の競争強度国内医師カバレッジ90%という事実上のネットワーク独占。メドピア・メドレーは規模・利益率ともに大きく劣後F6
② 新規参入の脅威弱〜中医師34万人のネットワーク構築には10年以上を要し、参入障壁は高い。ただしグローバルIT大手(Google等)や製薬会社自体が内製化を試みる潜在的リスクあり※AI推定
③ 代替品・代替技術の脅威生成AIによる医師への直接情報提供が将来的な代替候補。ただし規制・倫理ハードルが高く、5年以内の本格代替は困難※AI推定
④ 買い手(顧客)の交渉力大手製薬会社は個別の価格交渉力があるが、同社の代替手段が乏しいため実際の値引き圧力は限定的※AI推定
⑤ 供給者(仕入先)の交渉力クラウドサービス(AWS等)の標準コモディティ。人材競争は激しいが、エムスリーブランドの採用優位性あり※AI推定

総合競争強度:低(業界プレイヤーが超過利益を享受)

追加項目内容出典
業界の主要プレイヤーエムスリー(寡占)、メドピア、メドレー、JMDCF6
エムスリーの市場シェア(国内医師向け)約90%(国内医師カバレッジ)F6
エムスリーの市場シェア(グローバル医師向け)約50%(世界医師登録数ベース)F6
サプライチェーンの集中リスク製薬会社上位数社への収益依存リスク(マーケ予算集中)※AI推定

コストポジション比較:

エムスリーの主要コストは人件費とシステムインフラであり、プラットフォームの限界費用は極めて低い。競合(メドピア・メドレー)と比較してもROEが圧倒的に高く(FY22:94.3%、D4)、コスト競争力は業界最高水準と判断される。ただし、M&A拡大に伴う連結費用増加で全社の利益率は低下傾向にある。


業界動向との連動性・相違点

観点業界全体エムスリー相違点・差別化出典
需要環境医療IT全般は成長期M&A込みで高成長(+26〜28%)業界成長を大幅に上回る成長率(M&A効果)F6
価格転嫁力競合は価格競争に巻き込まれやすい高(独占的プラットフォーム)競合では価格交渉余地が限定的な中、エムスリーは価格維持力が高いF6
競合との比較業界全体で業績改善トレンド利益率低下だがM&A投資フェーズコア事業の利益率(メディカルPF:37%)は業界最高水準を維持F6/D4

業界評価サマリー

評価:強気

主な根拠:

  1. 製薬会社のMR人員削減は不可逆的であり、デジタルMRへの需要は構造的に増加(※AI推定)
  2. 国内医師90%・グローバル50%のカバレッジによる参入障壁は10年以上の蓄積であり、既存競合の追い上げは困難(F6)
  3. ただし、日銀の利上げ継続(0.75%、F6)と米FFレート高止まり(3.5〜3.75%、F6)は、PER約40倍の高バリュエーション株として逆風。業界自体は強くても株価バリュエーションへの圧迫は継続する可能性がある

→ 06_drivers.md への引き継ぎ: 業界サイクル位置「拡大中」× ポーターの5力「低(超過利益享受)」の組み合わせ。マクロ要因(金利・リスクオフ)が高PER株売りのドライバーとなりやすく、エムスリー固有の業績(製薬マーケ支援の成長率回復)が株価回復の鍵となる。

→ 07_scenario.md への引き継ぎ: 構造変化①(GLP-1・ADC競合激化によるスポット需要変動)は短期(〜3ヶ月)の上昇/下降シナリオに反映。構造変化②(生成AIによるプラットフォーム代替リスク)は長期(6〜12ヶ月)の下降シナリオの主要候補。


出所:業界調査レポート、WebSearch(F6)、会社IRサイト(F5)、IR記事(D2)。2026年3月23日現在。

⑥ 株価変動要因

06 株価変動要因分析

銘柄:エムスリー(2413) 更新日:2026年5月19日 分析期間:過去1年間


直近パフォーマンス概観(D1より)

期間リターン出典
1日(2026-05-18)-1.07%D1
5日-0.74%D1
10日-11.81%D1
1ヶ月-14.29%D1
2ヶ月(60日)-17.48%D1
3ヶ月-23.62%D1
6ヶ月-39.03%D1

主要ドライバー特定(統合判断)

第1ドライバー(最重要): メディカルプラットフォームの成長率回復への期待vs実態

第2ドライバー: 高PER株への金利・バリュエーション圧迫

最頻トリガー: 決算・業績修正(下落要因として機能)、マクロリスクオン/オフ(上昇/下落の両方向)

トリガー分類:

カテゴリ件数代表イベント
決算・業績修正3件FY2026通期決算(2026/05/01)、3Q決算(2026/02/04)、アナリスト目標株価引き下げ(2/6〜2/24)
配当・自社株買い1件自己株式取得完了・新規取得決定(2026/05/01)
受注・契約・提携0件
マクロ(金利・為替・指数)4件日銀利上げショック(2025/08)、トランプ関税ショック(2026/02〜04)リバウンド
業界・規制動向0件
記事なし(原因不明)7件以上2025-09-29、2025-06-03、2025-10-01等

▼ 主要上昇イベント(上位5件) / 下落イベント(上位5件)

主要上昇イベント

日付騰落率(1日/5日)主因出典
2025-11-13+23.48% / +25.60%記事なし(原因不明)。米大統領選後のリスクオン・高PER株リバウンドと推定(※AI推定)D1
2025-08-07+22.03% / +17.52%日銀利上げショック(7/31)後の急落からのリバウンドD1
2025-09-29+7.21% / +2.48%記事なし(原因不明)D1
2025-11-21+6.90% / -3.74%11/13大幅上昇の延長と推定(※AI推定)D1
2026-02-26+6.44% / +2.42%3Q決算後の売られすぎからのリバウンドD1/D2

主要下落イベント

日付騰落率(1日/5日)主因出典
2026-02-05-6.80% / -7.37%FY2026 3Q決算発表後の失望売り(製薬マーケ支援成長率1桁台前半、一時益混入)D1/D2
2025-09-26-6.68% / -5.08%記事なし(原因不明)。日銀利上げ観測による高PER株売りと推定(※AI推定)D1
2026-02-24-6.45% / -8.73%アナリスト目標株価引き下げ連鎖(モルガン2,800→2,400、UBS3,000→2,580等)D1/D2
2026-05-07-5.48% / -5.73%FY2026通期決算発表後(2026/05/01)の下落。FY2027ガイダンス(営業利益800億円)の市場期待充足度が低かったと推定(※AI推定)D1
2026-02-13-5.17% / -7.70%アナリスト目標株価引き下げ継続(東海東京2,800→2,300等)D1/D2
▼ 株価上昇要因(合計100点) / 下落要因(合計100点)

株価上昇要因

要因(カテゴリ)→ メカニズム重み(持続性)出典
製薬マーケ支援の業績回復期待(FY2027でのスポット型案件回復)40点(中期)D2/F1
マクロ相場リバウンド(日銀利上げ停止・リスクオン)25点(短期)D1
ペイシェントソリューションの統合収益化20点(中長期)F1/D4
自社株買い継続による需給改善15点(短期)D2
合計100点

株価下落要因

要因(カテゴリ)→ メカニズム重み(持続性)出典
製薬マーケ支援の成長率鈍化継続(スポット型案件)40点(継続中)D2/F1
高PER株への金利上昇圧力(日銀利上げ継続観測)25点(継続中)D1
FY2027ガイダンスへの市場の期待充足度不足20点(短期)F1/D1
海外事業の減損・収益性懸念15点(中期)F1
合計100点

出所:D1(signals)、D2(ir.db)、D3(news.db、直近2週間は記録なし)、F1(WebSearch: 通期決算)、※AI推定含む。2026年5月19日現在。

⑦ シナリオ分析

07 シナリオ分析

銘柄:エムスリー(2413) 更新日:2026年5月19日 基準株価:¥1,355(2026年5月18日終値)


上昇シナリオ

業界・企業固有

トリガー可能性インパクト注目指標
FY2027 1Q(4-6月期)でメディカルプラットフォームが前年同期比+10%超に回復 → 製薬マーケ支援スポット型案件の需要回復が確認 → アナリスト目標株価の上方修正連鎖 → 買い戻し🟡3(50%)
兆候: FY2026通期では成長率低調だったが、FY2027期初に大型製品ローンチ案件の積み増しの可能性(※AI推定)
出典: D2/F1
+15〜25%閾値: メディカルPF前年同期比+10%超
期日: 2026/08(1Q決算予定)
ペイシェントソリューションの統合完了・利益率5%超達成 → 全社営業利益率の改善が確認 → M&A統合コスト懸念が払拭 → バリュエーション再評価🔵2(30%)
兆候: FY2026で利益+226%と統合効果が出始めている(F1)。利益率5%超には更なる時間が必要(※AI推定)
出典: F1/D4
+10〜18%閾値: 利益率5%超確認
期日: 2026/11(2Q決算)
GLP-1製剤(日本市場)の大型ローンチ支援案件の受注発表 → メディカルPFの短期的な大型スポット案件 → 成長率急回復🔵2(25%)
兆候: GLP-1製剤の国内市場競争激化(※AI推定)。具体的受注は未公表
出典: ※AI推定
+8〜15%閾値: 会社からの受注公表または決算での開示
期日: 2026/08〜11(通期)
医療DX政策(電子カルテ義務化・マイナ保険証完全統合)の加速 → 病院・調剤薬局向けSaaS需要の急拡大 → ペイシェント・サイトソリューションの成長加速🟡3(45%)
兆候: 政府の医療IT政策は段階的推進中(※AI推定)
出典: ※AI推定
+5〜10%閾値: 政府の具体的義務化スケジュール発表
期日: 2026〜2027年度
自社株買いの拡大発表 → 需給改善・1株益向上 → 下値サポート強化🟡3(50%)
兆候: FY2026通期決算と同時に新規自社株取得決定(D2: 2026/05/01開示)
出典: D2
+3〜8%閾値: 月次取得額が前月比増加
期日: 2026/06〜07(月次開示確認)

汎用(市場・マクロ全般)

トリガー可能性インパクト注目指標
日銀政策金利の据え置き継続・利上げ停止シグナル → 高PER株の割引率低下 → グロース株全般が反発🟡3(50%)
兆候: 日銀は直近会合で0.75%前後を維持。追加利上げ時期は「7月以降」との観測(※AI推定)
出典: ※AI推定
+10〜20%閾値: 日銀会合声明で「当面据え置き」明示
期日: 2026/06〜07(次回会合)
日経平均・グロース株指数の全体リバウンド(リスクオン) → 高β株として過大反応上昇🟠4(65%)
兆候: 過去1年に複数回の高PER株リバウンドを確認(2025/11: +23.5%、2025/08: +22.0%)
出典: D1
+10〜15%閾値: 日経平均が直近高値から5%以上の回復局面
期日: 随時(短期)
米FRBの追加利下げ再開 → グローバルリスクオン → 海外投資家の日本グロース株買い戻し🔵2(35%)
兆候: FRBの利下げペースは不透明(※AI推定)
出典: ※AI推定
+8〜15%閾値: FFレートが3.25%以下に低下
期日: 2026年下半期

下降シナリオ

業界・企業固有

トリガー可能性インパクト注目指標
FY2027 1Q(4-6月期)で再びメディカルPF成長率が1桁台前半にとどまる → 「スポット型依存の構造的限界」との市場解釈が広がる → アナリストコンセンサス再引き下げ🟠4(60%)
兆候: FY2026 3Q・4Qとも低調が継続。5月決算発表後も株価-5.48%(D1)で市場は回復を確認できていない
出典: D1/F1
▲15〜25%閾値: メディカルPF前年同期比+5%未満
期日: 2026/08(1Q決算発表)
大手製薬会社(武田・アステラス等)のデジタルMR予算削減アナウンス → スポット型案件の需要が直接減少 → 主力収益が圧迫🟡3(40%)
兆候: 薬価改定によるコスト圧迫で製薬大手がDXコストを削減するリスク(※AI推定)
出典: ※AI推定
▲10〜18%閾値: 主要製薬会社IR/決算でデジタルMR予算削減の言及
期日: 2026/05〜08(製薬決算シーズン)
海外事業での追加減損計上 → 海外プラットフォームの収益性への懸念深刻化 → 成長ストーリーの修正🔵2(30%)
兆候: FY2026通期で減損損失計上済み(F1)。追加リスクの有無は不明
出典: F1
▲8〜15%閾値: 追加減損損失の開示または海外セグメント利益率の更なる悪化
期日: 2026/08(1Q決算)
ペイシェントソリューションのM&A失敗・のれん減損計上 → 一時的な損失で純利益が大幅低下 → IFRSの減損テスト結果🔵2(25%)
兆候: 2024年に16件のM&A。統合リスクは高いが現時点では具体的な懸念なし(D2)
出典: D2/※AI推定
▲10〜20%閾値: のれん減損テスト結果の開示
期日: 2026/08以降(半期ごとのテスト)
生成AIの医薬品情報提供への参入加速(製薬会社の内製化) → m3.comの広告効果低下 → 長期的なプラットフォーム価値の毀損⬜1(15%)
兆候: 製薬会社の生成AI活用の議論が活発(※AI推定)。規制ハードルは高く短期リスクは低い
出典: ※AI推定
▲10〜20%閾値: 主要製薬会社がAI代替の具体的取り組みを公表
期日: 12ヶ月以上

汎用(市場・マクロ全般)

トリガー可能性インパクト注目指標
日銀追加利上げ(1.0%以上) → 高バリュエーション株の割引率上昇 → 株価に下方圧力🟡3(45%)
兆候: 日銀は追加利上げを排除していない(※AI推定)。過去に日銀利上げ局面でエムスリーが-20%超下落(D1)
出典: D1/※AI推定
▲15〜25%閾値: 日銀政策金利1.0%以上への引き上げ決定
期日: 2026/07以降(次回以降の会合)
グローバルリスクオフ(株式全般の急落) → 高PER・高β株として過大下落🟡3(45%)
兆候: 地政学リスク・米国景気後退懸念が継続(※AI推定)。トランプ関税リスクによる乱高下を過去1年で確認(D1)
出典: D1
▲15〜20%閾値: VIX指数30超での市場急落局面
期日: 随時(短期)
円高急転換(ドル円145円割れ) → 海外事業の円換算収益減・外国人投資家売り🔵2(30%)
兆候: 日銀利上げ加速・米景気後退での円高リスク(※AI推定)
出典: ※AI推定
▲5〜12%閾値: ドル円145円割れ
期日: 中長期

▼ カラースケール凡例
レベル発生可能性推定インパクト
🔴 5ほぼ確実(≥80%)超大(±30%超)
🟠 4高(60〜79%)大(±15〜30%)
🟡 3中(40〜59%)中(±5〜15%)
🔵 2低(20〜39%)小(±1〜5%)
⬜ 1稀(<20%)微(±1%未満)

出所:IR資料・業界調査レポート、D1(signals)、D2(ir.db)、F1(WebSearch: 通期決算)。2026年5月19日現在。シナリオは定性的評価。確率は独自推定。